2021年3月から開始された、ソフトバンクの新料金プランでLINEモバイルの後継でもある「LINEMO」。
3GB使えて990円〜という驚きの低料金で、乗り換えを検討している方も多いのではないでしょうか?
しかし、低価格を実現させるために、利用できないサービスや機能があったり、デメリットも少なからず存在します。
この記事では、LINEMOの特徴や注意点と、それらを踏まえてauなどのキャリアから乗り換える価値はあるのかどうかについて紹介しています。
LINEMOへ乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
LINEMOの特徴
LINEMOのおもな特徴として以下の7つがあります。
ここが特徴!
- 3GB・990円〜格安の料金プラン
- LINEデータ消費ゼロで使い放題
- 通信品質はソフトバンクと同じ
- 最初の1年間は5分かけ放題が無料
- LINEスタンプ使い放題【スマホプラン限定】
- データ量超過後の通信速度が1Mbps【スマホプラン限定】
- 最大1万円分のPayPayボーナスがもらえる【スマホプラン限定】
料金プラン
LINEMOの料金プランにはデータ容量3GBの「ミニプラン」と20GBの「スマホプラン」のふたつがあります。
プラン名 | 月額料金 | データ容量 |
ミニプラン | 990円 | 3GB |
スマホプラン | 2728円 | 20GB |
どちらもキャリアとは比べられないほど低料金ですが、なかでもミニプランの3GB/990円という価格は、格安SIMよりもお得感のあるプランであると言えます。
なお、キャリアが発表した格安料金プラン(ahamo・povo)の中でも、3GBの低容量プランが提供されているのはLINEMOだけです。
LINEがお得に使える
LINEモバイルから発展しただけあって、LINEMOはLINEがお得に利用できます。
ココがポイント
ふたつのLINE特典
- LINEがデータ消費ゼロで使い放題
- LINEスタンプが使い放題(スマホプラン限定)
最大の特徴と言っても良いのが、LINEがデータ消費ゼロで使えることです。(LINEギガフリー)
LINEはそこまでデータ容量を消費するアプリではありませんが、ミニプランでLINEがデータフリーで使えるのはお得と言えますし、ビデオ通話を利用時には大きな恩恵を感じることができるのではないでしょうか。
また、20GBのスマホプランを契約すると、LINEスタンププレミアム(240円/月)が無料で使うことができます。
これは700万種類以上のLINEスタンプが使い放題になるものです。
LINEをよく利用する方にはかなりおすすめできるサービスです。
通信品質・通信速度
格安SIMによくありがちなものが、平日昼時の速度低下です。
そのため、「料金が安い=通信速度が遅い」と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、LINEMOは格安SIMを凌ぐほどの低価格にも関わらず通信速度などの品質はソフトバンクと変わりません。
格安SIMレベルの低価格で、キャリアの通信速度を利用できるのは破格であると言えますね。
低速時の通信速度
また、所定のデータ容量(ミニプラン:3G/スマホプラン:20GB)を使い切ったあともでもミニプランは300Kbps、スマホプランは1Mbpsで使うことができます。
ココがポイント
データ消費後の通信速度
- ミニプラン:300Kbps
- スマホプラン:1Mbps
300Kbpsは、テキストメールのやり取りが普通に行えるレベルの速度で、1Mbpsは高画質のYouTubeなどを見ない限りは普通に利用できる速度です。
なお、LINEギガフリーのため、データ容量を使い切ってもLINEの利用は通常速度で利用可能です。
かけ放題
LINEMOではかけ放題はオプションで、最初の1年間は割引が適用されます。
なおオプションをつけない場合22円/30秒で利用できます。
5分かけ放題 (通話準定額) |
24時間かけ放題 (通話定額) |
|
月額料金 | 550円 | 1,650円 |
13ヶ月目まで | 無料 | 1,100円 |
5分かけ放題は最初の1年間は無料で利用可能。
お店の予約などでちょっと電話をかける人はぜひ利用したいですね。
キャンペーン
ただでさえ安いLINEMOですが、キャンペーンが行われていて実質キャッシュバックが受けれます。
ソフトバンクグループお得意のPayPayボーナスがもらえるキャンペーンです!
PayPayボーナスあげちゃうキャンペーン
申し込み時の料金プランに応じてPayPayボーナスがもらえるキャンペーンです。
特典内容
- スマホプラン:10,000円相当
- ミニプラン:3,000円相当
※2021年9月10日よりミニプランも対象となりました。
適用条件
以下の条件をすべて満たしている方が対象です。
- キャンペーン期間中にLINEMOへ新規またはMNPで申し込み利用開始した方
- LINEMOの開通月の翌々月の料金プランと申し込み時の料金プランが同一である方
※ソフトバンク・ワイモバイルからのMNPが対象外のキャンペーンです。
このキャンペーンは終了日未定のため、利用を希望する方は早めの申し込みがおすすめです。
LINEMOの注意点
低価格とキャリア並みの通信品質をもつLINEMOですが、いくつか注意点もあります。
CHECK!
- 申し込みはオンラインのみ
- サポートはチャット対応のみ
- キャリアメールが使えない
- 機種変更ができない
- 留守番電話が使えない
- アップルウォッチ非対応
申し込み方法に注意
LINEMOはオンライン申し込み限定のサービスです。
ソフトバンク・ワイモバイルの系列サービスですが、お近くのソフトバンクショップやワイモバイルショップで申し込み手続きは行えません。
店舗運営にかかる諸経費を省くことで低価格が実現しているため、申し込みはオンラインで行うようにしましょう。
オンライン申し込みは簡単!
はじめての場合、尻込みしてしまうかも知れませんが、オンラインの申し込みは思っているよりもずっと簡単です!
このご時世、自宅で完結するオンライン申し込みは安心感も高く、メリットとも言えるかも知れませんね。
サポート体制に注意
同じような内容の問題としてサポート対応にも注意が必要です。
LINEMOでは、サポート窓口は「チャットサポート」しかありません。
店舗対応が受けられないのはもちろんのこと、電話窓口もありません。
最後にショップに行ったのはいつ?
チャットサポートしかないと聞くと、とても心配に思うかも知れません。
しかし、今の通信会社のショップに、契約中あなたは何度行きましたか?
月に1回などの高頻度で行かれている方は別ですが、年に1回や数年に1回といった方も多いのではないでしょうか。
そのような方は、自分で調べるという手間をかけるだけで月々の料金が安くなるため、LINEMOへ乗り換える価値はかなりあると思いませんか?
キャリアメールが使えない
これは格安SIMと同様ですが、LINEMOではキャリアメール(docomo.ne.jpやezweb.ne.jp、sofabank.ne.jpなどのアドレス)は使うことができません。
そのため、今現在キャリアメールをメインで利用されていて、今後もキャリアメールがないと困るという方は注意が必要です。
とはいえ、LINEとGmailを併用することで、ほとんど不便さは感じずに使うことはできるのでこれを機にGmailへアドレス変更することをおすすめします。
機種変更ができない
LINEMOでは機種の販売がないため、残念ながら機種変更ができません。
あたらしいスマホを使いたい場合は、自分でSIMフリーのスマホを用意する必要があります。
購入手段としては以下があります。
- Apple(iPhone)
- Amazonなどの量販店
- 中古店
留守番電話が使えない
LINEMOでは、残念ながら留守番電話サービスは提供されていません。
有料オプションとしても用意されていないため、留守番電話が必要な方はAndroidに備わっている伝言メモを利用しましょう。
iPhoneにはそのような機能はないため、残念ながら留守番電話が必須というiPhoneユーザーの方はLINEMOは避けた方が良いでしょう。
その他の利用できないサービス
また、以下についてもLINEMOでは利用できないので注意が必要です。
利用不可
- WiFiスポットの利用
- 転送電話
- 割り込み電話
- グループ電話
- ナンバーブロック
- 迷惑電話ブロック
- 位置ナビ
- 一定額通知サービス
- 一定額ストップサービス
- 着信規制・発信規制
- 端末保証オプション
- データシェアオプション
- +メッセージ
- アップルウォッチモバイル通信サービス
LINEMOの注意点について
LINEMOの注意点を上げてみましたが、どれも「格安SIMでも同じ」ものばかりです。
そのため、これらの注意点は低料金を実現するためにコストカットを行なった結果であるとも言えます。
低料金でキャリア並みの充実したサービスとは、残念ながら行きませんが、サポート対応やキャリアメールなど、そもそも利用していなかったという人も多いのでは?
そんな方は、LINEMOのデメリットはほぼ感じることなく利用できるはずですよ。
LINEMOの評判はどう?
このように料金も安い上にLINEも使い放題となることから、LINEMOはお得なサービスであると言えますが、実際の評判はどうなのでしょうか?
巷に溢れる評判を集めてみました!
料金の評判
まずは料金に関連する評判から。
低価格とあって、料金関連は良い評判しか見当たりませんでした。
LINEMOは、料金面においては満足度の高いサービスであると言えます。
通信速度の評判
続いて通信速度にまつわる評判を紹介します。
実測値を投稿上してらっしゃる方の情報を見ると、昼の12時台でも100Mbps以上の速度という驚くべき高速であることがわかります。
LINEMOでは、格安SIMで懸念されるような「お昼休みの速度低下」は気にしなくて問題ありません。
LINEMO速すぎませんか?
もっと早く乗り換えればよかった… pic.twitter.com/7uTX17YQqs— Paraph -パラフ- (@Paraph14) September 2, 2021
LINEMOってお昼でもこんな速度出るんや pic.twitter.com/n1dqbs6a9y
— エンメル (@tukiyo123) September 8, 2021
申し込み方法についての評判
LINEMOは、オンライン申し込みのみのサービスとなるため、申し込みについては不安を持っている方が多いようです。
10分でさくっと申し込みが完了できた方もいれば、中には申し込みができなかったという方もちらほら・・・
しかし、案内に沿ってきちんと手続きすれば誰でも行える簡単なものですので、苦手な方はゆっくり落ち着いて作業することが大事かも知れません。
携帯代金高すぎるから、たった今SoftBankからLINEMOに切り替えてやった!10分くらいでできた!
— now photoworks/山形県酒田市の出張カメラマン (@nowphotoworks) September 6, 2021
auから乗り換えるメリットとデメリット
LINEMOの特徴や注意点などをまとめてみましたが、別グループであるauからわざわざ乗り換えるメリットはあるのでしょうか?
ここからはauユーザー目線で乗り換え方法についてみていきます。
auからLINEMOへ乗り換えるメリット
auからLINEMOへ乗り換えるメリットは以下が上げられます。
ここがメリット
- 料金が安くなる
- LINEが使い放題
- 5分かけ放題が1年無料
最大のメリットは、料金です。
とくに、3GBのミニプランの料金「990円/月」は、UQモバイルの料金よりもお得です。
(UQモバイルはUQでんきやインターネットを併用した自宅セット割を適用しないとこの価格にはなりません)
さらに、LINEもデータ消費ゼロで使えるため、ミニプランで問題ない方は、UQモバイルよりもLINEMOの方がおすすめです。
auからLINEMOへ乗り換えるデメリット
一方デメリットとしては以下があります。
ここに注意!
- 回線が変わる
- スマートバリュー・家族割
最大のデメリットは、au回線からソフトバンク回線へ変わることです。
回線が変わることで、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
- 電波状況の変化
- 通話品質の変化
よっぽど郊外でないかぎり、電波状況で大きなストレスを感じるようなことはそうそうないかと思います。
しかし個人的に影響が大きいと感じるものが通話品質の変化です。
場所によって、ソフトバンク回線は音声通話の品質が悪くなる可能性があるため、注意が必要です。
auからLINEMOへ乗り換える価値はある?ない?
LINEMOの特徴・注意点をはじめ、ネットの評判やauから乗り換えるメリット・デメリットを見てきましたが、LINEMOはauから乗り換える価値のある通信サービスであると言えます。
その理由の筆頭として、「通信品質の高さ」と「料金」があります。
格安SIMでも安価なサービスはたくさんありますが、平日の昼時に100Mbpsもでるサービスはありません。
UQモバイル・ワイモバイルは近しい速度が出ますが、料金はLINEMOの方が安いです。
そのため、LINEMOは料金と質どちらも兼ね備えたサービスであると言えるでしょう。
しかし、安さゆえにキャリアのようなかゆいところに手が届くようなサービスとは行かないため、注意点は事前にしっかりと理解した上で申し込むことをおすすめします。